発明品

「ついに出来たぞ!」

「博士、ついにやりましたね!」

「あぁ、ここまでの道のりは長かったよ。」

「ところで、それはなんなんですか?私は助手でありながら博士が何を作っているのか知らないで手伝ってきました。そういう契約でした

ので。でも完成したんだから教えてくれますよね。」

「そうだな、秘密を守るために助手であるおまえにもこれが何か言わなかった。」

「はい、それで?」

「これさえあれば人類全員が私に感謝するだろう発明だ。」

「もったいぶらないでくださいよ。」

「いま、お前も知っての通り、16年前の大規模核実験で世界中は放射能だらけだ。だからこうして屋内でも防護服を着込まなければな

らん。」

「はい、この防護服というヤツ生きていくために着なければならないとはいえ私は嫌いです。動きにくいし、絶対に脱げないし・・・。」

「私もだ。そこで、この発明が役に立つのだ。これはいうなれば放射能回避目薬といったところでな。これを点眼すると、放射能を受けて

も平気な体質になるのだよ。これさえあれば人類はこの防護服なしで再び外を自由に歩きまわれると言うわけだ!どうだ凄いだろう?」

「それは凄い発明ですね博士!」

「では、最後の仕事だ。歴史に残る初のこの目薬の実験体になってくれるか?安全性などはお前も承知のようにかなりの時間をかけて

調整した。完璧だ。」

「はい、もちろんですとも。是非とも自分に試させてください。」

「じゃあ頼むぞ。」

「では、点眼しますね。」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

「博士!防護服が邪魔で目に入りません!」









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